あの頃大学の教授は言った ソフトウェア業界に入ってはいけない
子供が大学3年になり、将来のこともたまに話をするようになりました。
本人は大学院にいくと言ってます(それはそれで学費が大変です)
25年前私が大学を卒業するときはバブルの頃でしたので就職は完全に学生個人任せだったように思います。
でも、大学の教授はあるときこんなことを言っていたそうです。
(この教授は私のゼミの教授ではなかったので直接ではないのですが)
ソフトウェア業界に入ってはいけないよ。
この頃(25年前)はソフトウェア業界は黎明期でした。できたばかりでしたので、右肩あがりの会社もたしかにありました。今のIT業界より仕事のやり方も体系だっていませんでした。
しかし、その教授は見抜いていたのではないでしょうか
知識・スキルが積みあがっていかない。技術がすぐに陳腐化する一時的な成果しか期待できない仕事であること
たしかに、残業が多く、ベンチャーという言葉はありませんでしたが、企業としては一時的な成果をあげる背景には労働集約的な若い人材が支えていること。
その業界に身をおくと、若いうちはいいが将来に不安を持つことになること。
35歳定年説という言葉はありませんが、おそらく長い間働けないのではないかということは言われていました。
現在、「IT企業」、「ブラック企業」、「IT企業」、「働き方改革」という言葉はありませんでしたが、その言葉を生み出す背景は既にそこにあったと思います。
その後 ソフトウェア業界はインターネットの普及によりIT業界と名前を変えました。一時的にはITバブルという景気もありましたが、その後はブラック企業の温床となっています。
その業界に身をおいて、私は25年になりますが、メンタルを病み、この仕事に対して不信感をずっと持って生きてきました。
今思うと、やはり、向かない仕事と、不安定な業界に就職してはいけないのではないかと。
このあたりについては、近日中にまたアップします。